トランペットレッスン in 沼隈-その4
朝から福山市までレッスンに出かけた。
時間がないのと、なかなか文章にしにくそうなので詳細は後日書くつもりだけど、息をたっぷり使えていないのが大きな問題。
これを直せると、かなりの部分がいい方向に導かれそう。
福岡に戻ってきて、最初から出ない予定だった福津市民吹奏楽団の本番とBBQには行かず、福岡フローリッシュブラスの練習に参加。
今日もコルネットのフロントに座り、Eがさんと二人で頑張る。
某楽器がソロでデキシージャズぽい曲。ソロコルはハーマンミュートなんかつけて、合いの手ぽくだったり、ソロだったりしてなかなか格好いい。
さらってないから、よくわからないところは適当に指動かしてごまかしてましたが、それっぽく聞こえてたみたい。
自分ではハーマンミュートつけてるから、音聴こえてなさそうに思えてたんですが。
本番で吹くことがないパートですが、ちょっと快感でした。
ファミレスでみんなと食事におしゃべり。プログラムの曲目解説を1曲担当することになりました。うまく書けるかな?
みんなと別れた後、Sweet Rocketさんに寄って、ポスターとチラシをお願いしました。
チャイをいただきながら、J一さんと初めてお会いする常連さんとちょっとおしゃべりして帰宅。
【9/1追記】
レッスンの話
6時前には起きて、知人にモーニングコール。
寝ぼけた感じで大丈夫かと思いつつ電話を切ったのだが、後のお礼メールによると何をしゃべったかよく覚えてないらしい。
まあ、15分くらいして目が覚めたそうだからよかったけど。
バスに乗り、JR博多駅で切符と駅弁を買い込み新幹線に乗る。
こんなことでもないと駅弁食べないし、朝食をとる時間を節約。
事前に調べていただいていたので、福山駅からのバスの乗り継ぎも時間はありつつもスムーズ。
福山さんパルのS原さんとも、一年ぶり。
事前に自社のお菓子を送っておいたのだが、先生に渡してくださいというのでいったんひきとってレッスンの時にお渡しした。
小原先生とも、一年ぶり。
「自転車乗ってらっしゃいますか?」
とまずは自転車の話。なんでも、ウィーンフィルの方たちは乗ってて当たり前で、夏のザルツブルグ音楽祭では、片道20kmほどを自転車で通うメンバーもいらっしゃるとか。
行きは快適、帰りは延々上り坂の場合もあるみたいですけどね。
小原先生も、TRECKのフィットネスバイクを購入して乗り始めて一ヶ月ほどだそうです。
ペダルはまだ普通とおっしゃっていたので、トゥクリップやビンディングの良さを力説してしまいました。
なんと小原先生、福岡市南区にある「オーストリア菓子とパン サイラー」をご存知でした。
申し込み表で僕が今、南区在住だと知って、買ってきてもらうんだったなあとおっしゃっていました。
本物の味ですよと絶賛されていました。
で本題、「ラッパはどんな感じですか?」
と質問され、自分なりの課題をお話させていただきました。
・基本的な奏法が身についているか?
・ミストーンを減らすには?
・苦手なダブル&トリプルタンギング
・ポップスやジャズの奏法
・大きな音(屋外演奏、音が飛ばない、聴こえないなどの指摘に対する対応)
・合奏でのあわせ方(息を吸うのをあわせると本当に合う?)
■合奏でのあわせ方
タイミングをあわせないとあわないが、どうやったら音がでるかの認識が共通でないとあわない。
唇(木管だとリード)の部分で音が出ると思っている人と、楽器のツボにあたったところで音になると思っている人が混在していると、いくらブレスのタイミングをあわせても合わない。
楽器のツボに息があたった瞬間と、指揮者の打点のタイミングがあわなければならない。
打楽器だと、マレットが皮にあたった瞬間ではなく、その下の空気が共鳴してドンとなった瞬間と、指揮者の打点のタイミングがあっている必要がある。
「音の出し方のコンセプトを共通に」
管楽器とだけでなく、歌と、弦楽器と、異なるものとも合うことを考える。
響くタイミングを、聴いてあわせることが重要。
まず、いつも通りに吹いてみる。
で、いすに座り、お尻を左右どちらかに半分ずらして、出たほうの足を後ろにひく。
足をひいたほうの手を腰にあて、腰のあたりにおちた息がそこから上方に向かうような感覚をつかむ。
息はとまらずに、音のツボにむかう。僕の場合、息がたっぷり使えてないのと、途中でとまってしまう感じになってます。
普通に座り、骨盤を寝かさず、息を吸うときはいったん腰のあたりが緩み、そこから息が働き続ける。(息を吐き続けてなくなると、自然と緩む感覚をつかむ)
首の上あたりからの息で吹いてしまうことが多い。
腰周りが硬いので、そこをやわらかくする運動を。
体側の、肋骨の一番下の骨の部分に親指をあてる、中指を骨盤の一番上のぐりぐりの部分にあてる。その中間の部分を人差し指でさぐる。
人差し指の位置を親指でおさえ、手のひらを下向きに(力が入りやすい)、指を前に出して内側にぎゅっと何度も押す。
軽くこしかけて同様に。真ん中に腰掛、深く座って、を何度かくりかえす。
へその真横に人差し指を(手のひら上向き)。その隣の中指で内側にむかって押したとき、左右どちらかで痛かったり硬いほうがあるか?
痛かったり硬かったりするほうを、先ほどと同じように座る位置を変えながら内側に向かって押す。
いったん座って、腰周りの可動域を確認。
再び立って、楽器をもって吹いてみる。
立ち方がおかしいということで、以前のレッスンでならったやり方でチェック。
元より前のめりになったように感じるけど、鏡で見ると普通。かかとよりで立ってしまっていたのがわかる。(これをいきなり、前のめりになって吹くといいと指導する人もいるのでは?)重心は真ん中だと思います。
再び、腰の可動域の確認。楽器を置いて四つんばいに。
手とひざに均等に体重をかけ、
みぞおちがだらんとしてる感じから、おへその下からぐっと持ち上げるようにする。息を吸ったり吐いたりせずに、まずは動きを確認。
次は、息をはきながら持ち上げる。吸うときはゆるむ。
腹斜筋の働きを感じる。かなり大げさに動いた気がしたが、楽器を吹くときにはこれくらいダイナミックに動く必要があるそうだ。
でもって、また楽器を持って吹いてみる。
息をスムーズに流す、ひざを柔らかく(いつ弾が飛んできてもよけられるような状態)。
小原先生が、ちょっとこのマウスピースで吹いてみてと渡されたのは池辺純さんが作られたもの。
最初はとまどったが、思ったより吹きやすい。息をつかえるようになって、マウスピースをたよっちゃうともっとしっかりした音が出るそう。
今までは「息圧が足りない」という言い方をしていたけど、「息が使えていない、流れていない」ということ。息圧というと、すごい圧力をかけて吹かないといけないようにもとれる。
続いて、同じフレーズをスラーではなくタンギングで。
「プッじゃなくて、トンと当てる感じ。ボールを壁に投げると、トンと跳ね返る感じ。投げて手を離すと壁に当たるのに、持ったまま当てようとしているから。」
「英語のTuの発音をして、その唇が寄っている状態(真ん中に寄せる)で吹く」
これは、僕が唇を横に引っ張ってしまう癖があり、そうすると本来リラックスすべきマウスピースの中の部分が硬くなってしまうので、あえてこういう指示が必要だったと思います。
上唇を遊ばせる、下唇を前から持ってくる(僕の場合、下唇が上唇の下にもぐりこむ傾向があるので)
「舌をリラックス。舌に力が入っているのが、唇に力が入る要因にもなっているかも。関連はあるけど、本来は切り離せるはず」
「音を並べようとせず、息を出しているだけ、舌を動かしているだけ」
「息に関しては、常にロングトーンをしている感覚で」
「舌先のことをやっていますが、舌の付け根のことがおざなりになっているので、あくびする寸前のような…。」
声を出してみる、この時もしっかり息をつかって、首から上でなく、下の方から。
「音が最高音にあがってもつかみにいかない(この場合第5線上のファ)」
「はずしてもいいから、しっかり息を使って」
「息をたっぷり使うのは不安ですか? 習慣づいていないから」
「アンブシュアがひっぱっているのも問題だけど、息の流れを正常化していかないとバランスがとれない。息が流れたときの音、体の状態をつかむ。タンギングしたときに力が入る、唇に力が入る。舌自体に力が入っている。のどから来ているので、歌うのどの状態をつかむ。舌が自由になっていない状態でタンギングしようとしているので、音をはっきりさせるのを舌にさせようとしている。舌はただ、息のながれを妨げるだけ。」
「かすってもいい、はずしてもいいから、息がながれている状態で吹く」
「楽な状態でないと、ダブル・トリプルタンギングもできない。あえて練習することで、舌のリラックスができるようにする考え方も」
「上手にやろうとせず、息の流れを利用して」
たしかに、舌はいい加減に、タカタカとはっきりやろうとするより、ダガダガくらいのつもりでやった方が音ははっきりする。
・ポップスやジャズの奏法→シンプルに舌で音をとめてOK
・大きな音(屋外演奏、音が飛ばない、聴こえないなどの指摘に対する対応)→まずは息が必要なだけ流れて楽器が鳴っていないと
「息を入れる」じゃなく「息をあてる、流れる」イメージで。
合奏中に違うなということを言われたときには、スルーしてしまっても構わない。
一時間とちょっと、気がつけばあっという間でした。
さあ、かえろうとバスの時間を中で待っていたら、S原さんから声をかけられました。
で、しばしおしゃべり。地元の高校生で音大を受験する子が、夜行バスを使って小原先生のところにレッスンに通っているらしい。すごいな~、自分はそこまでうちこめるだろうか。
さらに、午後に小学生の団体を小原先生がレッスンするから見て行かないか?とのお誘い。
お昼も用意していなかったし、正直迷ったけれども、せっかくなので見せてもらうことに。
グループレッスン、しかも小学生をどう教えるのか非常に興味深い。
小学校5・6年生で、Tp6人とHr4人。
最初にいっせいに音を出してもらうと、ほとんど超音波状態。音色もピッチもてんでばらばら。
僕だったら、お手上げなところです。
最初のほうにやって見せた実験。
「マウスピースだけで吹いたときに、風の音がするだけの状態で、そのまま楽器をつけたら音がなると思いますか?」
とみんなに質問を投げかける。普通なら、マウスピースでビィーとハズィングをして、そのまま楽器をつけるというのを見せる人がほとんどだと思う。
全員が、音が出ないと答えました。昨日のグループの中には、1人だけ出ると答えた子がいたそうです。
で、実際にやってみると、見事に音がでました。
僕は答えは知っていたんですけどね。
僕自身、マウスピースだけでバズィングの音が出る状態で楽器をつけると、すごく窮屈な音がします。
この認識の違いが、まわりとあわないことがほとんどなのが、正直つらいところです。
このあたりをスタートに、僕が言われたこととほぼ同様に、息をたっぷり使うことに重点をおいたレッスンがされていました。
途中で集中力をなくしてしまう子がいるのも、小学生というところでしょうか。
Tpは楽器がB♭管、HrはF管とB♭管が一人ずつで、リップスラーの練習は教えにくそうでしたね。
終わるころには、ずいぶんと音がかわって、ピッチ的にはあってないけどずいぶんと音がブレンドし始めていました。
Hrの2人のほうが、特に音がよくなっていたように感じます。
今日は、とてもいい勉強になりました。
コメント